外調機の制御-ビルの計装のお仕事53
計装屋です
ビルの計装工事の専門です
セントラル空調の制御について
ビルの空調制御の中で大きな空間を空調するには
室内に外気を入れるのにそのまま入れると真夏なら暑く湿った空気、
真冬なら冷たく乾いた空気、が入ってきます
外調機は全熱交換器でまず外気と排気を交差させて外気温度を室内の
温度に近づけますその後冷水コイルや温水コイルを通して
室内を冷やすか温めるかによって低めか高めの温度にして給気します
乾いてる空気であればその後加湿します
加湿の方法も何通りかあります
蒸気を直接噴霧する方法や水をシャワーのように噴霧したり
膜に浸透させてそこに空気を通す方法など
除湿するにはコイルの順序を冷水コイル→温水コイルにします
つまり過冷却することで湿度を落とし、再び温めることで適正な給気温度に戻します
外調機のコイルは除湿制御を行わない場合、
冬場のコイル凍結を起こさないために温水コイル→冷水コイルの
順序で設置します
計装屋の仕事は現場に設置する外調機内の構造 全熱交換器があるか
コイル配列や加湿の方法など設計図の計装図に書かれているものと
同じ作りとなっているか外気冷房やCO2制御を行うならダクトサイズは
小さすぎないかサブコンに確認しながら見ていきます
ファンのINV制御があるのであればINVの工事区分は電気工事か
設備工事か動力盤に設置か外調機に設置か
自動制御機器としては
モータダンパ 外調機の停止時に外気を遮断するだけならON-OFFでよいが、
外気冷房時やCO2が高く外気導入量を増やしたいときは比例式にします
それと同時に排気と還気にも比例制御のモータダンパを設置します
冷水・温水には比例制御弁を加湿は蒸気なら比例弁で停電対策として
スプリングリターン機構付き、水加湿の場合は加湿器に電磁弁が設置されています
従って電源のON-OFF制御です
給気ダクトにダクト挿入型の温度と露点温度を計測できるセンサを設置
還気ダクトにはCO2センサを設置します
給気温度で冷水・温水の2方弁の制御をして露点温度で加湿の制御をします
加湿なら湿度センサではないかと思われるかと思われますが
露点温度を見ていないと加湿により給気ダクトに水滴がつく場合があります
CO2濃度の計測でCO2が低い場合は外気量を減らします
その分還気量を増やすことで冷水・温水の量を減らすことができます
もちろん居室に必要な最低外気量は確保します
モータダンパで制御をするには風量はわからないので
試運転時に設備屋さんと一緒に風量を計測して外気MDの最低開度
を決めます
外気冷房の判断は外気温度と室内温度、外気露点温度と室内エンタルピーの
比較を行い有効か無効かの判断を行います
次回をお楽しみに
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