ビルの計装の御仕事㉛

計装屋です
ビルの計装工事の体験談を書きます

東京都内にたくさんのオフィスビルを持つ会社の新築工事でした
地下４階～３５階　
熱源は冷温水発生器が４台各号機で冷温水どちらかを供給でき
どの熱源機を切り替えるかは自由に選べます
もちろん切り替えはメーカーさんにお願いしますけど
冷水・温水の切替弁が各系統に設置されているので
熱源機から冷房/暖房のどちらのモードで運転しているかの信号をもらい
自動で切り替えます
別にCGSが２台設置されておりその排熱を利用して温水を供給する
システムもある
熱源システムの供給範囲はB２階のイベント会場、４～５階の会議室、
７階のスカイロビーとB2～７階の廊下トロビー系統だ

基準階のいつものPAC制御はサブコンさんから別の計装屋さんへ
発注してもらった
テナントのレイアウト変更ごとにリモコン工事をやっていたら割に合わないからだ
計装工事専門会社に譲ってあげた
基準階のフロア工事以外の工事のボリュームはかなりあった
テナントビルのため電力量の計量や加湿の量水器の計量もあり
各階に自動制御盤を設置した
BACnet経由で各PACの状態も監視していた
受変電設備もCGSを含め監視していた、
屋上には冷却塔の他PACの室外機や風向風速や温度露点温度の計測もあった

B２階のイベント会場はかなり広く天井も高いダブルコイルのエアハンが７台も配置されていた
地下階は駐車場排気ファンの制御もかなりの面積配線が必要であった
自動制御盤用のリモート幹線が距離が長すぎて通信障害を起こしたため
竣工前に何度か配線ルートを変更したほどだ

次回は別の現場を書きます