計装屋のブログ

ビル関係の計装屋です。プラントは扱っていません。

ビルの計装の御仕事㉖

計装屋です
ビルの計装工事の体験談を書きます

駅近くの10階建ての建物です

5階から下は水熱源のパッケージ、上はガス冷媒のパッケージで
室内を空調する建物でした
外気は天井内の外気処理ユニットで給気し、天井内に単独加湿器も設置され加湿をおこなっています
居室入口に設置したパッケージスイッチによりパッケージを発停・設定変更が可能
同じエリアの外気処理ユニットや単独加湿器を自動で連動発停してます
外気処理ユニットは居室入口に設置したスイッチにより個別に発停も可能ですが
単独加湿器は外気処理ユニットが停止中は起動できないようにインターロックを組んでいます
PACと外気処理ユニットの連動はBACnet通信で行っています
外気処理ユニットは加湿ユニットは内蔵されていますが冷温水のコイルはありません
室内温湿度センサーからの入力信号でモータダンパを制御し外気と排気と還気を
混合し給気しています還気の吸い込み口にCO2センサーを設置しCO2濃度が高い
時は外気量を多く取り入れています
また、屋上に設置した屋外の外気エンタルピと室内エンタルピを比較したり、
外気の露点温度や外気の下限値、屋上に設置した風速計の風速も考慮し
外気冷房を行っています。ただし、同じエリアのパッケージが2台以上暖房運転を
行っているときは外気冷房を行いません
外気冷房中は加湿を行いません

単独加湿器には単独ファンがセットに接続されており、室内湿度により
風量の強弱が自動で変更されたり加湿停止後に2時間アフターランを行います

さらにナイトパージ運転として外気の条件をくりあしたときのみモータダンパを全開と
して自然換気をおこないます

しかも、建物の構造としてドーナツ型になっており、中心部の最上部が夜間に熱だまりとならないようにエコボイド上部の換気窓を開として、外気処理ユニットのファンも運転し熱を逃がすこともできます
そんな感じの現場でした

次回は別の現場を書きます