計装屋のブログ

ビル関係の計装屋です。プラントは扱っていません。

ビルの計装のお仕事⑨

計装屋です

ビルの計装工事の調整編です

 

調整は下記の順で行います

  • 設置状況の確認

  ・各盤や機器の電源を投入する前に型番を控え図面との整合確認

  • 自動制御盤の確認

・盤内回路は盤図のとおりか、配線の抜けはないか、盤図にない回路はないか

・外部端子台の配線確認、テスターを使って外部から電圧が印加されていないか

・配線が地絡してないか確認

・問題があれば外線を浮かせる

・盤の1次側電源に適正な電圧の電源が入っていれば主電源を投入

DDC電源投入、ソフトダウンロード

・2方弁、モータダンパなどの自動制御機器

・ローカル機器との導通チェック

・ローカル機器へ電源投入(サーキットブレーカの投入)

・開・閉信号や開度信号を出力し出力と実機の動作確認

  ・温湿度等のセンサー類

     ・センサーとの導通チェック

     ・センサーへ電源投入

     ・計測値信号の入力値確認

・センサーへ物理的に入力変化を与え出力変化を確認

・動力盤等

 ・相手盤内の回路名称と自動制御盤ポイント名称の読み合わせ

 ・動力盤であれば負荷が起動しないようブレーカやCOSスイッチの確認

 ・負荷の状態・警報の監視ポイントであれば動力盤側を短絡し信号確認

 ・発停ポイントなら制御盤から起動停止出力で動力盤内のリレー動作確認

・電極棒等

 ・電極棒の長さとフォルダー設置位置の確認

 ・水槽内の水位確認

 ・電極フォルダーの端子台を電極棒の長いほうから短絡して信号を確認

   (制御盤内の電極リレーで自己保持回路があるため順番通りに短絡する)

3.センター装置廻り

  ・システム制御盤

   ・1次側入力電源電圧の確認

   ・システム制御盤電源回路に合わせ一つ一つ確認しながらフブレーカを投入する

   ・そのシステムのマニュアルのとおり立ち上げ、データを投入する

   ・リモート制御盤と幹線の導通試験を行う

   ・センター装置からリモート制御盤情報が見える確認

  • DDC動作確認

    ・各DDCにソフトをダウンロードしソフトにあった動きとなるか確認

      ・空調機(温度制御、湿度制御、風量制御、外気冷房、CO2、インターロックなど)

      ・熱源(熱源台数制御、ポンプ台数インバータ制御、往還差圧など)

      ・冷却塔(冷却水温度制御、冷却塔台数インバータ制御など)

  • 中央監視動作

      ・ローカル制御盤のポイントを中央監視で確認

      ・監視画面のポイント整合確認

      ・中央監視連動の設定

      ・火災信号入力時の空調停止の確認

      ・停電時の動作確認

  • 連動制御の確認

      ・熱源起動しローカルの空調機・FCU系統に冷水または温水が送水

      ・室内温湿度が設定どおりの温湿度に近づけるか

      ・衛生設備が計装図に描かれた制御となるか

  • 各現場で固有の制御があればその動作確認

 

だいたいの流れはこんな感じ

 

 

続きは次回