計装屋のブログ

ビル関係の計装屋です。プラントは扱っていません。

ビルの計装のお仕事⑰

計装屋です

ビルの計装工事の体験談を書きます

 

地下鉄の駅の新築工事でした

8駅が私の担当です

全部で26駅をあと2人の先輩が担当されていました

3人の上に現場代理人の方がいました

施主から直請でした

 

駅工事の進捗により仕事の違いがありました

最初に始まっていた駅は駅の入り口階段の横に仮設の階段があり

そこから地下に階段で降りて行ったと思います

バス通りの中央分離帯部分に現場の入口があり

そこから現場に入場する駅もありました

駅員さんの部屋に壁掛けの監視盤を設置

各駅にリモート盤が何か所かありました

駅の空調はエアハンでした

駅ごとにチラーが設置されいたと思います

エアハンに電磁流量計を設置して使用量を管理していました

駅~駅の間の線路で低い(深い)位置にあるあたりは

中間ポンプ室という場所があり溜まった湧水をポンプでどこかへ

排出してました

駅間は別途業者により幹線が引かれており各駅の監視盤と接続されており

地下鉄列車の基地に統括している広域監視盤につながっていました

中間ポンプ室にも自動制御盤があるのですが

その盤は駅舎の壁掛け盤につながっていました

 

駅ごとに協力会社に工事を任せていました

私の仕事は駅ごとの定例会議の出席でした

駅ごとに設計事務所、建築、機械設備、電気設備、エスカレータ、

信号機や通信設備に交じり計装工事も直請負工事だったので

その10社以上集まる会議で週間工程表の説明

を行ったりや施主の地下鉄会社様の行事などの説明を受けたり

した打ち合わせに参加してました

 

また、全駅で駅ごとに監視盤とリモート盤の立会検査を行いました

立会検査は外形確認、耐圧検査の他全点確認検査を行っていました

検査官の方は公務員のため工場の用意したお弁当を食べず

持参した弁当を食べていました

私は8駅の担当でしたが工場は26駅+広域監視盤の立会検査を

行っていたので大変そうでした

 

機械設備のサブコンと同等の立場ですがエアハンの2方弁や流量計を

渡したりエアハン廻りの自動制御工事があったので

施工時期の打ち合わせをしたりで特に変わりはなかったです

 

駅間の移動はバスでは時間がかかるので

中古の自転車を購入して移動してました

 

盤の搬入の時は道路使用許可をとって道路の真ん中の

搬入用開口からクレーンで降ろしてました

道路使用許可は計装工事で単独に取るのではなく

機械設備サブコンの搬入に合わせていたので

警察署に取りに行った覚えはありません

 

中間ポンプ室に盤を運ぶのは建築に人力のトロッコ

お借りして既に引いてあった線路の上を走らせて移動しました

 

検査の時は駅毎に総合連動試験があり空調停止を

行っていました

 

私が担当した駅が竣工しても他の駅はまだ工事してました

調整は2人ですべての駅と広域監視盤をやり切っていました

次回は別の現場を書きます