計装屋のブログ

ビル関係の計装屋です。プラントは扱っていません。

ビルの計装の御仕事㉑

計装屋です
ビルの計装工事の体験談を書きます
工場内の研究施設新築工事

工期は1年
階高は6階だったかなあ
広い敷地面積延床70000平米
くらいだったと思います

地下のカルバート坑道で別の棟につながっていました
1階にはクリーンルームが有り
高速VAVで室圧を維持させてます
その部屋の外調機は凍結防止と除湿機能が必要なため
温水コイル→冷水コイル→温水コイルの順番で凍結防止用ポンプがエアハンの側面に設置され
しかもバックアップのため
2台のエアハンを同時に稼働させてました


ピット階を走るドレン配管に
漏水検知帯を設置、系統が長いので途中にコタツのスイッチを
接続し漏水場所を判別するために切り離せるようにしました
屋上のスクラバーの排水管の清掃用接続箇所に透明のエンビBOXで排水受けが有りそこに水が溜まったら警報が発報するようフロートスイッチをしかけました

3階くらいの途中階のスラブ温度を計測するため厚さ180mmの
普通のデッキスラブに3段のレベルの違う温度センサーを埋め込みました
センサーは後に交換可能なようにスラブにはプルボックスから保護管のみ突き出した形にして床からセンサー交換できるよう工夫しました

屋上のスクラバーは専門業者の工事で一括警報だけ取りに行きました

カルバートの途中に地中温度を計測するため穴から挿入型センサーを設置しました隙間から水がスプレーのように流れ込む為、止水に苦労しました
その他にカルバートの途中に湧水ポンプ盤が設置されその盤警報を検知する工事がありました
カルバートの奥の方に設置しリモート盤までの距離が長かったため
動作確認をするのに無線機を中継して行いました

工場で使用するための溶液用水槽水位を計測するため液面計を設置するのに天井が低いため
2分割のフロートスイッチ型の
レベルセンサを設置しました

受水槽の容量が多く、FRPでは
持たないそうで木製の丸い樽状の
受水槽を2槽が設置され、水位設定を自由に変えられるように圧力センサを水槽下部に設置し圧力を演算して水位を中央で監視できるようにし水位設定も可変できるようにしました

とにかくいろんな変った制御があり苦労したけどいい体験でした
次回は別の現場を書きます